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電子基準点の新設 〜設置編〜

 

昨年11月のブログで電子基準点新設の”準備編”をご紹介しましたが、
その後、”設置編”がまさかの放置プレーになってました…😱

年が明ける前の話となってしまい恐縮ですが、
無事に設置完了しておりますので、ここで少しご紹介させていただきます💦

 

電子基準点の設置にはいくつかの工程がありますが、
まずはどこに設置するかの位置決めから始まります。

 

位置が決まったら基礎工事です。
2.5m四方を約1mほど掘り下げ、敷石を敷いて固めてから
一次コンクリートを打設します。

 

最新の電子基準点では、
太陽の日射に伴うピラーの熱膨張による日周変動を軽減するため、
二重管タイプのピラーが採用されています。

まずは内筒のピラーを設置。
こちらの最上部にGNSSアンテナがセットされるため、
測量機器を用いて精緻に鉛直性を確認します。

 

内筒が固定されたら、外筒のピラーを設置します。
外筒の側面には、停電時の対策としてソーラーパネルも付けられています。

 

ピラーが設置されたら観測機器をセットしていきます。
先日のブログでご紹介した収納箱の出番です!

 

最後に、リモートで動作確認をして完成です!!

 

今回設置した観測点は、能登半島地震の被災地に設置されました。
今後、現地の復興に少しでも貢献されるよう心から願っています。

 

電子基準点の設置には、
設計・加工・土木・電気・通信・測量といった、
幅広い知識・技術・ノウハウが求められます。

 

国家座標の基準となる施設の業務に関われる誇りを胸に、
引き続き技術を磨き、強い責任感と使命感を持って業務に取り組みたいと思います。