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バッテリー劣化を監視せよ!

 

先週は南の島にて電子基準点のメンテナンスでした。

4月なのに気温26℃!
もはや夏です😅💦

 

落雷や災害等による停電時でも観測が継続できるように、
電子基準点にはバッテリーが設置されています。

みなさんが普段乗っている自家用車🚗の場合は、
車検や定期点検時にバッテリー診断を行いますが、
電子基準点のバッテリーについてはそのような機会がありません。

 

バッテリーがヘタってきたら交換が必要ですが、
その時期をどう的確に把握するかが長年の課題でした😥

 

もちろん、バッテリー電圧は遠隔で常時モニタリングしていますが、
常時充電状態なので、実はそれだけでは劣化具合が判断できません😱

そこで活躍するのが、弊社で開発した「バッテリー監視装置」です。
これは、バッテリーの内部抵抗を定期的に計測し、
その変化を監視することでバッテリーの劣化程度を判断する仕組みとなっています。

 

実はこの装置、
国土地理院様が令和元年度に実施したオープンイノベーションにおいて、
弊社からご提案させていただいたものが大元になっています。

(参考)国土地理院地HP
https://www.gsi.go.jp/common/000224485.pdf ※4ページ目

 

検討時は苦労もありましたが、
ご提案した装置が採用され、電子基準点の安定運用に
貢献できていることは会社の誇りです。

 

このシステムの導入により、
いざという時のデータ欠測を防ぐだけではなく、
これまで予防的に定期交換していた健康なバッテリーを延命させることで
実は維持管理コストの削減効果も期待されます。

 

今後も様々な課題について意義のあるご提案ができるよう
研鑽を積んでいければと思います✨